ポトスライムの舟 (2009/02/05) 津村 記久子 商品詳細を見る |
オススメ度:★★★
◇第140回芥川賞受賞作。
ある日、世界一周の費用と年間手取り給が同額と気づいたナガセは、その日から執拗なまでの節約を試みるが…。
生きること、働くことを問う、著者の新たなる代表作。
○久しぶりに本のカテゴリを更新してみる。
のっけからこんな「会社辞めたいと思っている人は読まないほうがいいよ!」な本の更新で申し訳ない。
なんでだろうね。特に周りに不満がなくても漠然と「これでいいの?」って思うし、強烈に辞めたいという気持ちがあっても生活のため&やめた後の展望が見えないから「やめていいの?」って思う。
津村さんの作品は仕事をするうえで感じる漠然とした不安を、何気ないところからちょっと楽しくなるかもしれない・・・って気分にさせてくれるから好きなんです。
が、この作品は(特に十二月の窓辺)は果てしなく落ち込んでしまったorz
辞めたい!って思う人は思い切って読んでみるのも手なのかな?いやいや息が詰まって落ち込むだけか。
それにしてもなぜにこれが芥川賞?ノミネートされたカソウスキ~、婚礼晩礼~のほうがよっぽど面白いと思うんだけどなあ。うーん。3度目の正直!って感じだったんですかね。